土曜日は大雪。
私が『胸騒ぎの恋人』を見た先週の月曜はすごくコートがいらないくらい暖かくて、暑いくらいでした。
そしたら次の日急に寒くなって、ずっと寒い日が続いて、しまいには雪。も〜、振り回さないでよ…と思ったら!これアイツだ!『胸騒ぎの恋人』のニコラだ!!
春!いや夏!ってくらいに暖かくなったら、一気に氷点下。でも自分にはどうすることも出来ない、振り回されるしかない。それが恋か!?!?
この映画は人を好きになって(恋をして)、相手の言葉や態度に振り回される様子でいっぱいである。
私の大好きな「世界で一番幸せ!」な瞬間も出てくるし、かと思えば「世界で一番不幸だ・・・」な時もでてくる。どっちも「私が」なんだよね。だから好き。はたから見てどうとか関係ない!私が今、幸せで、不幸なんだ!
またドラン監督はこの「私は今、幸せ!」を描くのがすごすぎる。
『マイ・マザー』でも、寄宿学校から帰宅して恋人とインク投げして・・・ってとこ、幸福感がいっぱいだったもの。
幸せ〜!とかガーン!ってのを、ぶわわ〜〜〜〜っ!と映像で見せてくれるのが好きです。
他の人には分からない、自分の中の大波、竜巻、台風。みんな知らなくても、私の中で確実に起こっているもの。
あと、物語の最後に「1年後」の場面があったのが良かった。スクリーンに映るニコラの、色あせたこと!
恋をしている間は、神様が創った彫刻のような、天使のような、きらきらした光をまとっているかのようだった彼が、ものすごく色あせて「普通」に見えた。容姿は変わってないはずなのに!
これが恋なのね!
暖かくなる!春はくる!
この作品を見てから、頭の中で『BANG BANG』を流し、絶妙にスローで動くという「『胸騒ぎの 恋人』ごっこ」というのを時々やっています。家のなかでも外でも。楽しいです。
日常生活に影響する(ちょっと支障をきたす)映画、大好きよ!!