(駆け出し弁士七転八倒その4「山、笑う。」プログラム原稿に書いたものです。)
先日見た『アデル、ブルーは熱い色』。私はアデルと一緒に「出会いと別れ」を体験する。
自分が世界の中心にいるような最高に幸せな気分と、この世界で自分が一番惨めなんじゃないかと思えるような最低な気持ち。
熱に浮かされた表情や半開きの口と、アデルのアップが多いが、帰り道に思い出すのはエマの表情。笑顔や涙や、そしてブルーの髪の色。自分がいかにアデルに同化していたのかに気づく。
歩き出した彼女は、これからも沢山の人と出会うだろう。しかしブルーは永遠にエマのもので、そこから逃げることは出来ない。もう会うことはなくとも。
《4/25追記》
一番好きな場面は、ボーイフレンドに別れを告げたアデルが泣きながらチョコバー食べるとこ!
呼吸が乱れるくらい泣きながら、チョコバーもぐもぐアデル…。しかも自分で振ったのにね。
あ〜でも、心を奪われるって、振り回されるってこういうことなのかしらと思える、大好きな場面!
あとアデルのクラスの子供たちがキュート!授業風景や海やダンス!